横井 信のお気に入りの歌一覧
西村 由佳里
箱の中立ったまんまの鉛筆は色とりどりに我を誘って
8
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コーヤ
陽にひかり 輝きみせる 街路樹の 若葉のそよぎ 可愛く踊る
7
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音弥
助かると助けられると信じてもままならぬずして死ぬは無念か
12
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桃山
和菓子屋の老舗の暖簾も懐かしく選ぶ心の弾みも嬉し
11
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名鈴
好きならば 何でもやってみなさいよ 行ってごらんよ 会ってごらんよ
13
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舞
滑稽で少し哀しい閉じてゆく物語りに棲むひとの世の吾
9
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び わ
紫陽花がちらほら化粧始めおり吾は難敵雑草対峙
8
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橘
籠越の鳥に与えしのらぼう菜気が付き見れば丸坊主となり
6
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うすべに
ものがたり 風がゆっくりドア開けるページ繰る音おだやかな午後
8
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可不可
晴くもり雨かぜ移ろふ女ごころ 別に欲しくも莫いけどさ
4
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KEN
木隱れに 鎌首もたぐ 蝮草に 何故に生きゆと 問ふ我もあり
10
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名鈴
夏の雪 垣に見るかな 卯の花の 清けき白さ 撓に続けり
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つばす
やさしげな香りに惹かれ見上げれば 青葉くすのき花盛りなり
6
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滝川昌之
新人の外線取り次ぎ滑らかに自信のついた鶯ごとく
13
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ななかまど
かえがたき色がこの世にあることを艶を含みて牡丹の紅は
11
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へし切
実りなき議論を重ぬる議会かな世も末なるやため息をつく
9
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音弥
我ながら軽快機敏な足回り息も切れずに往復完遂
10
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名鈴
小石もてあそびくさ載す砂の盆 あかば泉となる水の盆
11
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桃山
薄曇り人の心も沈ませて泣くか晴れるか決めかねし空
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葛城
卯の花に楓の若葉添え活けて客を迎える式台の脇
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