御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
紫苑
引き潮はうみの匂ひの消ゆるさにどつちつかずの海月がゆれる
4
もっと見る
へし切
散り落ちて なほも姿は美しく 吾も生きたし侘助のごと
21
もっと見る
舞
雪道を 先に踏みしめ 手を引いて 子を歩ませる 母の背の雪
18
もっと見る
うすべに
ただ赤い 小雪舞い散る灰色の空のかたすみ さざんかの花
11
もっと見る
ながさき
妙法の 久遠の友よ 咲き薫れ 幸の凱歌を 蓮華の如く
15
もっと見る
河のほとり
小笹吹く夕べの風ぞ人知れぬ問はず語りにそよと答ふる
6
もっと見る
河のほとり
くまもなき月は出づれど君をただ面影にのみ見るぞさびしき
8
もっと見る
舞
天体の球のたわみの地平へと夕陽は遠く十勝雪原
17
もっと見る
茂作
能登の海冬ぞ寂しさまさりける 時雨に混じる鳶の寒聲
19
もっと見る
萱斎院
雪もよに柴たくけぶりもうすらぎぬ 誰を待ちぬるや冬の山里
9
もっと見る
ななかまど
しなやかに重みをかけてゆく雪のしなるこぬれの赤き南天
17
もっと見る
千映2
枝だけになりし自然の美に触れる冬の散歩の楽しみが増え
5
もっと見る
紫草
一本の髪留を抜けばわらわらと髪はほどけて堕落のるつぼ
17
もっと見る
葛城
冬空を迎え仰ぎて佇むはいっそ美し針葉樹の森
13
もっと見る
横井 信
ひと歳の風を感じて早朝の痩せてく月を見上げて歩く
11
もっと見る
茂作
いとほしや嬰兒に添ふ母のごと 老婆は冬菜を飽かず見つめる
19
もっと見る
さいおん
不相見者 侘而毛有乎 舎近 所見知毛 甚為便無
5
もっと見る
名鈴
露霜の 昼は消ゆれど 夜さりには また置きにけり 我が衣手に
20
もっと見る
舞
その昔惚れた女の匂いなど思い出させる冬の夜の月
10
もっと見る
KEN
凍てつきぬ 形留めぬ 性なれど 高窓の玻璃 月の写し身
13
もっと見る
[1]
<<
86
|
87
|
88
|
89
|
90
|
91
|
92
|
93
|
94
|
95
|
96
>>
[152]