青き銀椀のお気に入りの歌一覧
只野ハル
極寒の厚い氷のその下の深い海にはいるかもしれない
6
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滝川昌之
片方の夫婦茶碗を仏壇へ手向ける叔父の心細さよ
17
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ななかまど
南へとアサギマダラは旅たちぬ刷り込まれたる命の形
11
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みをつくし
意に添はぬ轉任なりと日々託つ 五十路に近き哀し人あり
19
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みのる
止まり行く独楽が左右にぶれるごと疫病年の世界は揺らぐ
6
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ガビー
テーブルのサラダボールのピーターは 三十年間悪戯盛り
4
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ガビー
枕辺に置きし受話器の鳴らぬまま ひと夜は過ぎぬ遠き日の恋
6
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緒川みるな
連日の猛暑に燒かれ落ちてゆく輕きなづきのはつはつの語彙
3
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つばす
壁登る今年生まれの雨蛙 見知らぬ世界へ大ジャンプ
3
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舞
この俺も対象なのかシニア割り嬉しくもあり寂しくもあり
5
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名鈴
夏の夜の 花火の集ひも なかりけり 戯るる声せで 虫すだくのみ
13
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び わ
城太郎十一才で弟子となる武蔵受け入れ共に修業に
3
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トウジさん
独居には寂しさ増しぬ暮時の 遠雷低く鳴る空の涯
13
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横井 信
日の落ちた山の向こうの稲光 暗がりに咲く夏の残り香
12
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横井 信
この夏の手応え求め歩き出す僕の見つけた遠い三日月
7
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千野鶴子
暑くとも秋の気配は滲み出る日差しの色に夜の早さに
5
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うすべに
荒れ狂う雷去ってふうりんに 競う虫の音ひとときの秋
10
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滝川昌之
親として背負ったものと降ろすものおろしきれない子の温もりよ
16
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ななかまど
シジミチョウ低くもつれてついてくる遠き祈りの巡礼の路
12
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みをつくし
壽ぎの荷を通さぬと名月の 峠の悲話に清盛の影
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