御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
恣翁
闇を吐く鎮守の杜を後にして 家路急ぐや 寡黙な童
12
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緒川みるな
けふもまた素知らぬやうに日は昇る春の温みを心待ちにし
7
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茂作
故郷の冬の思ひ出手洗ひの 氷に驚き母を呼ぶ朝
12
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望月薫
振り返り付いてくるのを確かめて薄雲かかり去る影法師
7
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茂作
さきがけて春を集めるひとすじの 黄色に萠える菜の花の道
15
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紫草
きみと吾の正義はどうやら違うらし駆けだすきみの背中見送る
11
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KEN
束の間の 雪消日和に 搖らめゐて 人影眩し その束の間の
10
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滝川昌之
明け遅く日脚が少し伸びる頃 探梅兼ねて辿る家路よ
13
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うすべに
しんしんと枯れ木の森に花もよう 川の音だけ聞く赤い橋
9
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ひげじぃ
バーボンのアイスボールの角もとれ口説き文句を忘れておりぬ
11
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茂作
古里の春まだ遠き畑の雪 掻くれば覗く清白の緑
13
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ながさき
年老ゐて いまさら氣附く こともある 今ゐる場所が 終の棲家と
12
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へし切
先急ぐ人も寡黙に 大寒の朝は 息も真綿のごとく
13
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恣翁
逝きし子を偲ばするまで寒き夜 灯りに独り書を展げたり
15
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横井 信
明け方のちょっと欠けてる月あかり車の屋根も真白にこおる
10
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茂作
下校する君に追ひ附き二人きり 驛まで歸つた一度だけの道
14
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艸介
荒漠の冬の原野にひとり立ち 見えぬ高嶺をずつと見ている
5
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へし切
この地球に寄り添ふごとく彼方より 冴え冴えしくは冬の満月
15
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ひげじぃ
吾の顔も忘れし母の手をとりて父の声色まねる枕辺
16
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茂作
破れ衣纏ひ疎らに殘されて 冬ざれの畑耐へる白菜
16
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