御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
トウジさん
寂しいと思う気持ちがあるのならまだ大丈夫と人の言ひけり
8
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ひげじぃ
位牌抱き老母はひとり逃げしとう 避難所隅にパンを握りて
7
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千映2
一本の管だけ許せ母さんよ最期に生きる手立てだからね
8
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草木藍
島影に沈む夕陽を眺めおり来るとき知れぬ人を待ちつつ
7
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うすべに
せわしなく枯れ木の網目を枝うつり めじろの先に一輪の梅
9
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横井 信
夕暮れの揺れる水面に読み終えた本の中身をそっと浮かべる
12
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ひげじぃ
泥土より見つけ出したる一葉の亡父の写真 母は拭えり
9
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うすべに
いつもなら孫がいるのと老夫婦 ふたりで揺れる淋しげな音
8
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ななかまど
北に浮く柄杓の長さ目で追いぬ北極星は記憶の座標
16
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紫草
冬ざれに赤い外套に選ばれたきみが佇む今朝のバス停
13
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茂作
歌詠みを始めてこそ知る何事も 無き一日に新しきこと
12
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横井 信
ひと晩の夢の吐息が結露した窓からのぞく朝陽のひかり
10
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うすべに
吹き寄せた枯れ葉の下のうすみどり ほのかな春をつまむ指先
9
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恣翁
香り立つ蠟梅の黄は わが庭に咲ける全てが 夜気を吐くなり
11
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KEN
東雲の 凪の上高き 舟明かり 櫓の露凍てぬ 人麻呂の月
10
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舞
憧れた空の色には逢えぬままひととき光り消える落日
11
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うすべに
蝋梅の花びらすかす寒空に いそひよどりは春の歌声
9
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灰色猫
一度だけ振り返った跡がある消えた子猫の雪の足跡
14
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葭堂
故郷を 離るるまでの ひと月が 今まで一番 生き急いでいた
2
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茂作
風花や明き空より舞ひ散りて 梅の蕾の咲くを惑はす
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