恣翁のお気に入りの歌一覧
兎桃
祟り為と人の通わぬ社にも浅い黄緑樒綻ぶ
3
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千映2
一筆箋桜一輪咲かせたり催花雨待てずペンを走らす
7
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トウジさん
春寒に気が早いねと薄笑い構えととのう花見灯篭
7
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秋日好
ひとたびと心に決めて言問はむ何より吾が悔やまぬために
10
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茂作
春の夜に文讀みをればとなり家に 湯あみの音のかすかに聞こゆ
13
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夢花火
短めの スカート履くの 戸惑いて 膝丈隠す 君の視線に
4
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夢花火
三指の 薬指さえ 浮かせ気味 気持ち合わせて 繋いだ指先
3
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兎桃
ご褒美に貰ったような春の陽に蝶の舞う庭洗濯を干す
5
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美生子
人知れず里山に咲く花よりもなお愛しきは野原のなずな
14
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茂作
枯れ果つるあぢさゐの枝に新しき みどり芽吹きて春雨の降る
14
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兎桃
昨夜なる荒ましき雨こぼすまで薮の椿の開くを知らず
3
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草木藍
花冷えと春の嵐と曇天に見る人もなく震える桜
10
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笹舟
補陀落を彼方に望み松風は 潮に洗われ香まで渡らず
4
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茂作
春泥に轍の殘る朝ぼらけ ひとすぢ清く日上がらんとす
15
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うすべに
雨音に夜のとばりのむこうがわ ふとふり返る過去の方角
15
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トウジさん
肩なんて濡れてもいいとお互いが相傘寄せやる春の糠雨
6
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舞
登り来て悼む社のクルス像ぬかづく影は深き静寂に
8
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茂作
花開く便りをしばし待ちかねて チエホフを讀む春の夕暮れ
14
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滝川昌之
馬の背に上がれば砂丘の海風に身を清められ明日は出雲へ
17
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兎桃
遅寒の霜に倒れしエンドウもその身を起こす穏やかな雨
8
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