御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
飛和
まだ遠い秋を手招きするように蜻蛉模様の扇子をあおぐ
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恣翁
寝ねかてに 池を巡りて夜もすがら 月を掠むる翳だにも無し
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舞
ひと夜降る雨は白珠名なき花宿りて映す明ける青空
5
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凌霄花
淡墨の吉備の小富士を借景に鬼ノ城茶会は萩江戸絞り
8
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灰色猫
釣具屋の麦わら帽が渓谷の山女魚と葉月の恋に落ちゆく
10
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滝川昌之
背丈ほど穂先の波に浮かびゆくもろこし畑に麦わら帽子
11
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舞
夏休み校庭駆ける子どもらの日に焼けた顔向日葵の花
5
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へし切
核の無きふるさと遠く 哀しみの 幾十の祈り空に満ちるらむ
8
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凌霄花
雨すだれ降ろして鬼ノ城大あくび柴栗落ちる秋待ち遠し
9
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舞
日の陰に 色散り残る紫陽花の 誰がためにか しのびてぞ咲く
6
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へし切
路の辺の 蝉の骸は何思ふ 今泣く蝉の声の繁きに
12
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舞
秋桜を揺らして風は 闌けてゆく夏を惜しむか 葉月朔日
7
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灰色猫
若き日の友の土産の風鈴が校歌のように懐かしく鳴る
8
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ななかまど
遠き世の滅びの跡の城のごと野付半島トドワラの樹々
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飛和
向日葵の迷路の中で駆け回り夏のゴールを探す幼子
8
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舞
薄暗い酒場の隅に酒すする折れた翼の男らの背
5
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夏深
遠くから祭囃子の聞こえりと耳を澄ませばとどろく雷鳴
8
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横井 信
カマキリがフェンスの上で空を見る雲はしずかに山を越えてく
12
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ながさき
流れ去る 大河の中に うたかたの あぶくをひとつ 殘せれば良し
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うすべに
灼けた空 森の影絵にかなかなと夢のゆくえを風にたずねる
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