御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
横井 信
まだ青い柿の実ひとつ風に揺れ蝉はゆっくり鳴きやむ晩夏
9
もっと見る
舞
うつつには 忘れて久し 片恋の恋初む頃の 夢を見しかな
7
もっと見る
ななかまど
縁側で間近に愛でし人あらん人待ち顔に女郎花さく
14
もっと見る
ハーコット
寂しさを紛らしたるや 止まりなば死すとばかりにひた歩くひと
7
もっと見る
ななかまど
鈴虫の競いあいたり庭の闇声の余白に長月の風
12
もっと見る
舞
幾世後か「また、逢ったね」と 君の手に触れる夢見て瞳閉じよう
6
もっと見る
KEN
もののふを 偲べば光 綾に縫ふ 秋の竹群 山城の徑
9
もっと見る
恣翁
海からの 健康的な空気吸ひ 針金雀児の生ふる野をゆく
9
もっと見る
灰色猫
樹木にも殺気があると戦慄す音ひとつない森の深くで
11
もっと見る
横井 信
夏休み終わりの空にうろこ雲じっと見上げる麦わら帽子
13
もっと見る
へし切
ひとり聞く 虫の音さへも恋しくて などか侘びしき ひぐらしの声
12
もっと見る
雨夜
ともしびは錫製の像にかげろひて聖水盤の天使かたゑむ
7
もっと見る
卓
道の端の 百合の花びら 枯れ落ちて ふと胸よぎる 君が心は
2
もっと見る
なりあきら
八月の 短き夜に 目を覚ます 微かに響く 虫たちの声
6
もっと見る
横井 信
読み終えた本を閉じれば秋風にそっとしずまる蝉の鳴き声
7
もっと見る
ななかまど
葉先染め想い染めたる七竈不意の優しさ秋は人恋う
16
もっと見る
舞
風鈴の 音寂しげに 盂蘭盆会 送り火灯す 跡ももうなく
7
もっと見る
KEN
散り落ちて 真夏惜しみぬ 葉の匂ひ 苦瓜の実を 摘み終ふ朝に
10
もっと見る
茂作
手花火が少女の顏を赤々と 照らして終はる淡いときめき
16
もっと見る
Chico
うなぎやの扇ぐ團扇を暫し止め はるかなる二死滿壘の甲子園
17
もっと見る
[1]
<<
56
|
57
|
58
|
59
|
60
|
61
|
62
|
63
|
64
|
65
|
66
>>
[152]