行宮偏(仮之名)のお気に入りの歌一覧
松本直哉
かろやかに歌ひだしたるセロのふしチャイコフスキーのロココスタイル
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洩矢転石
眩しげにきみがまばたきするたびに季節は少し、少し進んだ
7
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滝川昌之
デッサンに色を置くごとまた一つ明日またひとつと咲く野の花よ
24
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KEN
月滲み 翳る辛夷を 哀しませ 雨混じる風 ゐたづらに吹き
14
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聴雨
指先に身の丈ほどの羽広げテントウムシは春に飛び消ゆ
13
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へし切
海棠はまだ咲き初めの 実のごときつぼみは 風に戯れており
22
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灰色猫
暗闇を恐れぬように歌ったね星降りそそぐ冬の丘まで
13
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灰色猫
きらきらの北極星を追いかけた午前三時の子猫の孤独
18
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アスリート
戦争の甘い迷路に迷い込む 十七歳の閉じられた森
5
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アスリート
バス停にクチナシ香る夏の風 ヴェニスの駅を遠ざかる汽車
5
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磯山武士
伊吹嶺の雪とけ流る代かきの里にかえるの想いあふれて
8
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コタロー
のそのそと狹庭横切る野良猫に急にもてなす餌あらざりき
12
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コタロー
暗闇の茜の空へ變はる頃家々の厨燈けるなり
8
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コタロー
朧月散歩の我を煌々とツアーガイドの如く導く
13
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横井 信
旧式の揺れる列車は春雨の分水嶺を静かに越える
16
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行中納言中将知師
奥山を通ふ人にぞみちびくは ただ春の夜の朧月かな
7
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秀峰
葉に花の わずかに萌える 月明り 歩み進めり 模擬店の道
3
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芳立
夢もあらでいかに過ぐさむ咲き初めの花に嵐の狂ふ夜更けを
4
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横井 信
ただいまと上着を脱いで春休み 風に揺れてるスギナとつくし
15
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聴雨
街灯も月影もなき闇のまどひたすら待てど遠きあかつき
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