詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
いちご姫
冷ややかな水面に写る己の眼鋭く見えて三歩退く
5
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染季
一本の落ちた髪にも喧しい祖母の眼と口老いそうになく
9
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杏理
夏の夜に開かれた窓を零れ出でヴェランダに貯まるラヂオの音色
5
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やぐるま
食卓に茄子の味噌汁ぶちまけて飛び出した母にゆくところなし
5
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やぐるま
ハルシオン手放せぬ父の書斎から調子っぱずれなHELP!が漏れる
9
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お菓子
そのままの君でいいさと云う人は胡散くさくて魚の匂い
6
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七歌
憧れが現実になった瞬間どうでもよくなるってはなしね
4
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七生
プリンだとかココアだなんて優しさのかたまりみたいなものいらないわ
9
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宮岡絵美
きみ僕を齧りなさいと生真面目にブロッコリーに諭されている
6
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ぎんこ
立葵ゆれる炎暑の父の家小さき祖母が水おけ持ち来る
8
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ぎんこ
配達のバイトの君のかじかむ手一枚一枚お釣りを置きぬ
10
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天野めぐみ
この重き頭を床に預け聞くでくでく刻む時の足音
10
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あどりあん
畦道で無邪気に振るよ幼き手黄帽子かぶり列車に向かって
10
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逢桜カイン
お前など埋もれて自由を奪われろ。わたしの胸に、わたしの腕に
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ユーカリ
強がりを見抜けぬなんて、ゴミ箱のゴミより軽くあしらってやる
6
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紫乃
充電と努力の為に携帯をしばらく隅に手放しておく
9
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翡翠桜
遠すぎて聞き取れないと思う日は自分に帰るそれだけのこと
12
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つやはき
キリギリスひとつふたつを聞きながら運動会の決戦前夜
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わらこ
赤本と蛍光ペンと青チャート受験ライフは意外に明るい
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円香
履歴書に自己PR「私」とは何かは一番私が知りたい
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