詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
ふくちゃん
うたたねに 添い寝する猫のど鳴らし 腹を撫でれば ひとつ伸びする
6
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紫草
骨拾う箸を留めて見ておれば「恥ずかしがるよ」と兄に諭さる
29
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紫草
積年の遺恨を水に流したら救われた人は私でした
31
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紫草
旋律は弾けるように舞うように螺旋階段のぼってゆきぬ
35
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麻倉ゆえ
あたためたミルクの匂い漂って冬らしい朝しっとり光る
17
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そらの珊瑚
乳飲み子を抱けば乳房のバター溶け母はまあるい食物になる
8
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そらの珊瑚
つぎつぎとまいおりてくる小鳥たちくちばし越しに春つたえあう
10
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そらの珊瑚
虎猫と眺める空にやる気ないメザシのようなこいのぼり
18
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篠原七
こころからこころに響く声だから叫びと呼んで大事にしよう
6
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三嶋
ヒーローの変身ベルトねだってた君も 今では黒帯初段
19
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れいこ
いらっしゃい 三つ指ついて 出迎える トリケラトプスの 前傾姿勢
7
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千巻
靴修理磨いてくれたおじさんの荒れた手にこそクリーム塗りたい
7
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灰色猫
野性へとおかえりなさいもう君は故郷の森で羽ばたけるはず
1
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愛七実
意を決し新調したけどこの水着セクシーすぎて見せ場がないわ
4
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陽だまり
鍋の中つま先立ちで覗きこむ子らの口へと煮豆を運ぶ
10
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元円
安心を棄てて勇気を手に入れた車椅子から立ち上がった午後
13
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葵の助
ロボットの右手をなくし泣く息子自分の体が欠けたみたいに
10
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葵の助
子の手から叩き落とした油性ペン一瞬でいいぼんやりしたい
12
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こはぎ
日常の隅に転がる原石を拾い集めてときめきとする
11
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夏緒
むらさきの花がほころび音の出ぬピアノしずかに運ばれてゆく
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