詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
まだ夜気を残す出窓に細りゆく明けの虫の音 秋を深めて
17
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恣翁
風吹きて 跫音消すに 世を拗ねし成れの果てなる心地こそすれ
12
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滝川昌之
キュッキュッと湯垢落としたバスタブを確かめながら待つ子の帰省
18
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詠み人知らず
地下街を出でて仰げる秋の空 箒で掃けり水彩の雲
15
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KEN
ゆみづきの 燈りに甘き 苹果の香 どこかへと行く 線路の向かひ
11
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灰色猫
五秒間たった五秒でアフリカの子供がひとり今も絶えゆく
16
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ななかまど
誘うかに街灯ともる遠き橋そ遠になりし同窓の友
12
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横井 信
葉先からそっと色づく街路樹を大きく揺する風のいたずら
12
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千映
青空に突き刺す薔薇の花七輪ピンクの頬の初々しさ見せ
4
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千映
左手のまだ握力の強気こと幸せ知った草取りの中
9
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千映
秋海棠薄紅色の小花たち個性を殺し馴染んで咲いて
5
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うすべに
ふるさとの宮跡わたる秋の風 靡くすすきのくれる魂振り
9
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へし切
夕しぐれ吹く風さむき桜葉のうつろふ色ぞ秋を知りける
14
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恣翁
影黒き杜ゆ 追いかけ響く鐘 時告げ やがて余韻尽きけり
14
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夢士
久々に握るハンドル秋うらら大利根越えて筑波やま見ゆ
13
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ななかまど
山に病み巷に命つきるともいつかなりたし故郷の土
8
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ななかまど
青いろに溶けて透きたる空あれば無二の幸なり山頂の景
10
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灰色猫
一目惚れなんて素敵な恋だろうあなたは僕の名前も知らない
18
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詠み人知らず
木犀の香りをいれて厨ごと運びくる風やさしくつつむ
14
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翠燕
自我に問ふ 答へ出ずとも 何度でも 長きの恋の 前途は雲路
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