恣翁のお気に入りの歌一覧
白﨑さき
振りあった手の残像がまだあるのにさよならよりも震える音って
5
もっと見る
朝野沙耶
道端の舗装を突き抜け顔を出す緑の強さに春を感じた
14
もっと見る
兎桃
遠き日に吾子のもらいし立ち雛を棚に飾りて妻とながめる
10
もっと見る
夢花火
味噌汁に 白飯握り 海苔付けて 夕飯残り 唐揚げ添えて
5
もっと見る
茂作
子の家に飾りし雛を眺めては 姫棲むことの喜び分かつ
19
もっと見る
横井 信
畦道の土筆を摘んでポケットにそっとしまった春の思い出
14
もっと見る
兎桃
春や春やはり汝に伝うまじ心もしのに吾は待ちおると
5
もっと見る
痴光山
山茶花の闌くるも春の定まらず 気付けば椿の昏く口開く
6
もっと見る
紫茉
壁に背を預ける吾に「大丈夫」と やさしく微笑むモノクロの君
6
もっと見る
白﨑さき
夜勤明けメトロの逆風かき分けて頬張る朝のソーセージマフィン
7
もっと見る
舞
こどもらは別れ惜しむか春色の雪に向かって駆け抜けてゆく
11
もっと見る
Aquarius
知らなんだこの湧き上がる情熱が邪悪なものに根差してるとは
5
もっと見る
ハーコット
向かい風に目を細めつつペダルこぐ我を見おろす弥生の月よ
10
もっと見る
兎桃
西空に三日月白く残したる川瀬巴水の藍色の闇
4
もっと見る
うすべに
だいこんの薹立ちはじめておおあわて 花を見たさに一本のこす
12
もっと見る
痴光山
燃やすごみの袋はいよよ小さくなり びん、缶は減らぬ独居の苦笑
7
もっと見る
渡 弘道
残雪や空巣に落ちる日影かな三十九の娘嫁がせて
5
もっと見る
朝野沙耶
星砕き溢れた欠片の降る夜はガードレールと二人で乾杯
13
もっと見る
まほろ
トナカイとサンタの柄の箱ティッシュようやくなくなり明日から三月
6
もっと見る
美生子
公園の落書きを消す老人の黒ジャンパーに雪は降り積む
12
もっと見る
[1]
<<
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
>>
[2557]