久哲のお気に入りの歌一覧
しろいろ
散らかったのではなく散らかしている でもこの一輪は造花ではない
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紫苑
わがうらをうつしだすものいとほしくうとましきものうたとむきあふ
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山本克夫
球体に近付くようにゆっくりと手足をちぎる 夢なのでしょう
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ましを
まっくろの海へ行こうと笑むひととムーンライトを粉にして食べる
2
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じゃこ
搾ったりされることなく今晩は裸のギャルと戯れる柚子
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庭鳥
外暗くなれば篭りて寝入るとはなんと健康的な正月
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下地杏
グローバルスタンダードをあしらって魚眼レンズで覗くトーキョー
4
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下地杏
何からも等しく遠いファミレスの窓際で読むドストエフスキー
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たんぽぽすずめ。
寒風に蕾が目覚む寸前の椿となりて真っ直ぐ歌う
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悠々
めでたきはおんなのしりとかがみもちねんにいちどの初日の出かな
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山本克夫
ゆふぐれと書いて目を伏せる またやみがやさしいふりをする
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山本克夫
日だまりに背伸びなんかして新しい春となる練習をするのです
2
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山本克夫
ずうとそうしていたかったいつまでも球根のまま春にうもれて
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紫苑
祠より風吹き来たり空の胸につと潜り入る狐の尾見ゆ
11
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田中ましろ
届けてはいけない言葉を抱いたまま郵便屋さんは玄関に立つ
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山本克夫
森に帰ることを前提として滝までの遊歩道を歩く冬の日
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山本克夫
一瞬の自由律がわたしからおもいくさりを取り去るのです
7
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山本克夫
病院の待合室で泣いているひとが多くて 泣いている
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山本克夫
そんな気がしますとふたり開いた傘を別々に閉じるのでした
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山本克夫
「ねえここに触れてよ」と言うここが何処なのか判らないまま
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