行宮偏(仮之名)のお気に入りの歌一覧
へし切
足早に秋に背をむけ 夏はゆく 空にさば雲 吹き渡る風
15
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へし切
夏の暮れ風は静かに吹き来ればひびく将棋の駒をおく音
12
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横井 信
軽やかに走り抜けてく秋風に半袖シャツの揺れるベランダ
13
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横井 信
畦道の枯れ草踏んだボロ靴でひかりを連れて乗り込む電車
10
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横井 信
一瞬で汗の吹き出す残暑にも町は静かに秋虫の声
13
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横井 信
まだ熱を冷ましきれずに長月の夏の名残りに揺れる道草
13
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横井 信
長月のアスファルトから香りたつ夏のおもかげ突然の雨
12
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横井 信
秋雨のあがった空にひと夏を遠く結んだ花火の響き
14
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横井 信
雨粒はヘッドライトにきらめいて昼間の熱をほどいて消える
15
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滝川昌之
秋はまだ去りゆく夏をあおらずに入日一筆朱を足すほどに
19
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滝川昌之
「カミナリの記号」と鳥居の紙垂(しで)を指す幼子 予報士候補生
14
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滝川昌之
黒蝶は昼なお暗き森の精 翳り纏いて陰わたりゆく
20
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滝川昌之
秋口の海辺の町はリトグラフ 次刷るごとに彩(いろ)薄れゆく
9
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滝川昌之
名月にならねばならぬこの月の月に尽きない月の使命よ
15
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滝川昌之
ふらふらと何処をほっつき歩いたか戻ってきたね愛しき友猫
15
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滝川昌之
窓に寄せ活けた芒が乞う風よ雲をはらえと待つ望月夜
17
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吉野 鮎
ややを早めて陽くれゆく球兒の影銀傘の影伸びて甲子園
17
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夢士
天目指し伸びゆく蔓や葛の花去りし野分の蒼きカンバス
14
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夢士
厚き雲十五夜の月隠しをり月見飾りの芒も寂しげ
15
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つゆふみ
肌寒くでも汗こもる皮膚の奥秋は来ぬまま夏でもなくて
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