聴雨のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
自転車をひとり海へと漕いで行き日焼けと疲労を連れて泳いだ
18
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バロンマン
盆休み人影消えし病院のひときわ光るリノリウムの床
19
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ひよこ豆
賑やかなお盆休みの残像にぼんやりひとり雨音聞く
25
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蔓葵
夏草を分けて過ぎゆく夕風にほのかになびくひめゆりの花
23
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メガネ
道端に名もなき花のあるやうにうたの生きゆく世を思ひけり
81
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恣翁
黙祷を捧ぐる正午の炎天に 寂しく咲ける紫薇の花紅し
26
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KEN
夏日星落ちる姿はなほ紅くこの夜の人の悔い燃やす如
26
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詠み人知らず
秋立つも未だ焼くがに射せる陽に褪する垂れ簾の陰ありがたし
22
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林林
この夏もかなしきことの数多あり胸の小箱に収まらぬほど
32
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月虹
一ヶ月前の真夏の入り口に置き忘れてた悲しい記憶
19
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バロンマン
また一人待つ人減りし盆帰り縁側ポツリ猫が佇む
26
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横井 信
解き放つ意識の陰に柔らかな言葉の浮かぶ夜は音無く
15
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コタロー
Tシャツの汗に等しい仕事して笑顏で歸る今日は青空
15
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コタロー
病床の吾にひとすぢの光射し末廣がりの今日は八月
16
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コタロー
華やげば華やぐ程に惜別の想ひ深まる今日の櫻よ
18
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コタロー
些細なる事で母親罵倒したカレーライスがやけに冷たい
17
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麻倉ゆえ
液晶が照らす暗闇ぼんやりと冷え込む夜の色を示して
8
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麻倉ゆえ
実体は遠すぎるので概念としてのあなたを好きになります
9
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麻倉ゆえ
喪失感いくら自分を騙しても悲しいものは悲しいらしい
9
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麻倉ゆえ
罫線と少しの数字しかなくて時刻表には田んぼのにおい
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