聴雨のお気に入りの歌一覧
杜鵑草
今日よりぞ冬立ちぬると聞きしかばせきてもみぢ葉色まさるめり
12
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シダ
極まればやがてしをれむ夏の気の満つる下よりほのめくや秋
9
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杜鵑草
誰が魂を宿して來らむあげは蝶 精靈會にはまだ日もあるものを
98
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バジル
麗しき四季を祖国が失くすとも里の紅葉よ秋を忘るな
17
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へし切
秋暮れて枯れゆく小野の浅茅には君をしのぶの草ぞおひける
14
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ななかまど
ポケットのコインさぐれば霜月の朝の冷気を纏いておりぬ
17
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滝川昌之
駅前に写真館まだあった頃 千歳飴持つ吾子がいたころ
20
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バジル
竜胆の花は聡明 背を少し屈め手を組む祈りの姿
18
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ななかまど
無口なる時もの考えるわけでなく音たててただ柿の種喰む
15
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滝川昌之
ビーバームーン収穫祭を祝う月 里の廚を満たし照らせよ
18
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横井 信
ポッカリと青空浮かぶ雲ひとつ秋のはたけに玉ねぎ植える
14
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茂作
訪ぬれど知る人の無きふるさとの 在りし昔の山は變はらず
15
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恣翁
冴え返る 静かな宵の空気をし 震はせ 桜葉ひそやかに落つ
15
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へし切
なつかしき君がかたみか藤袴 わすられがたき香こそにほへれ
11
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横井 信
晴れわたる秋の夜空の月影に瞬く星を数えて歩く
11
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茂作
もの云はぬ猛き獸の哀しけれ 里にい出來て人と爭ふ
16
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バジル
「もう一度触れてください」もう二度と聞けない台詞を改札が言う
13
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滝川昌之
安堵する農夫のごとき刈田には燻る稲わら煙草のごとく
16
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へし切
ようように山は紅葉に粧ひて秋の彩どり春にまされり
16
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睡密堂
金木犀儚く散りて秋深し黄昏に背を向けるブランコ
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