聴雨のお気に入りの歌一覧
横井 信
樟脳の優しく香る引き出しの返す力に祖母の思い出
23
もっと見る
へし切
今はなき理念や誇りこころざし この日本は失くして久しい
15
もっと見る
へし切
冬さりて老いにあらがひ北颪いたくな吹きそ吾ぞ歩めぬ
14
もっと見る
横井 信
さし枝を試す庭木の植木鉢 そっと濡らして降る冬の雨
14
もっと見る
杜鵑草
思ひ寝に引かれにけりな覚めがてに見る夢にこそ露もこぼるれ
11
もっと見る
恣翁
薄墨の 枯れて萎るる蓮の葉を 映す水面に冬の午後の陽
16
もっと見る
ななかまど
大切な人の言葉がよみがえるシャインマスカットのあと味のごと
13
もっと見る
滝川昌之
何度書き何度消したか黒板に遺るベテラン教師の筆圧
21
もっと見る
恣翁
赤々と焦げたる空を 飄々と 風音ばかり弥猛けるなり
14
もっと見る
横井 信
砂利道に赤く染まったもみじ敷くゆっくり休む冬の陽だまり
10
もっと見る
ななかまど
しがみつく桟がこの日のオアシスと蠅がまどろむ冬陽射す午後
17
もっと見る
ななかまど
今はただ息を殺して降り積もる雪を待つだけ眠りいる森
19
もっと見る
へし切
冬さりて咲く花あれば愛しかり つはぶき、菊花、山茶花の花
18
もっと見る
敦希
絵本繰る歌詞おぼろげな子守歌 入り交じる母と天花粉の香
7
もっと見る
滝川昌之
暖かな秋の名残りの陽気にて網戸を洗う師走好日
22
もっと見る
恣翁
船の焚く火影ちらちら頼りなく 初冬の宵ぞ一入寒き
16
もっと見る
ななかまど
翡翠色はねに背負いて飛ぶ鳥の宝石のごとニホンカワセミ
16
もっと見る
ぜんまい時計
深紅の想ひ顕わに向日葵の 咲くや陽の目の如何にありとも
11
もっと見る
ななかまど
十八と違うときめき覚えおり老眼で観る東寺の紅葉
18
もっと見る
へし切
くれなゐに萌ゆる命をあだにして咲いてはかなきさざんかの花
18
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[232]