聴雨のお気に入りの歌一覧
浅草大将
あさもよし紀の故郷を見てよかし母の遠目よとを里こえて
11
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浅草大将
身のうちに流れはつきぬおほ淀の水と忘れじこの薄き血も
8
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詠み人知らず
親心切にあるかや汝が鳴けば 里の親とて子を思いしに
15
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柏木 月
水無月に高天原に旅立ちし奇しくもその日父の命日
6
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詠み人知らず
悲しみに烟る巣を見て過ぎがてに置かれし厚意の言葉にのどよふ
14
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詠み人知らず
夏らしき埃の臭ひ立ち籠めて音もなく雨はライトに映ず
16
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千映
一週間生きてただけの弟の話を嫌う母の過去ある
8
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恣翁
君の居ぬ今宵の蚊遣り 取り分けて 眼に 煙泌みにけるかも
23
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横井 信
暖かなお湯の浮力に包まれてゆっくり溶けるこころの氷
19
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KEN
さだめ満ち風となるとも我はまた永久に見守る君歩む道
15
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半格斎
皿盛りの琥珀色した大根の 湯気立ちのぼる冬寂びの夜
22
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夢士
日陰追いのたりと動く野良の猫なつ草刈りの吾を横目で
15
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横井 信
語らいの間合いをそっと見計らい水に浮かんだ氷をつつく
16
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詠み人知らず
流れ逝く空木の紅を掬いなば 夏の光の零れ煌く
21
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へし切
あぢさゐの四葩の花に露おけばなほ色まさる梅雨入りの頃
28
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舞
車椅子乗る母を押すその子にもともに白髪の時はふりつつ
22
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横井 信
水無月 始まり告げてだんだんの丘の向こうに立ち上がる雲
13
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芳立
思ひ出の鍵は朽ちつつ青草の香の立ちこめる廃屋の庭
6
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蔓葵
夢にだにとひこぬものを時鳥しのびしのばずさみだれて鳴く
15
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恣翁
陽も疎き生け籬に潜む梔子の 澄み渡る香の あはれに優し
23
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