恣翁のお気に入りの歌一覧
音蔵 雅秀
菜の花の 水の面を姿見に 黄色の映えて 幸を呼ぶとか
3
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茂作
土觸れて生きる喜びひたすらに 畑打つ吾に三月の風
18
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朝野沙耶
首筋に残る火傷の痕ひとつヘアアイロンが落とした疑惑
16
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水仙
青天の遊覽バスに春をゆく青年ふたり肩竝べをり
3
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うすべに
今年また海を見つめる桃の花 いくとせ経ても消えぬおもかげ
12
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桜田 武
掛け軸で雛祭り祝う母の業娘らはもう四十の妻が
10
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夢花火
家事こなす 姿に慣れた 背中見て 腹をこそばす 最高の幸
6
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朝野沙耶
永遠と託く契りは浅はかでそれゆえ深く記憶に残る
14
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仙人の弟子
対岸のかそけき灯り君が住む瀟洒な家に夜のさざ波
6
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入山夜鷸
風吹きて 桃笑むを待つ陸奧も稚兒らの頬は花となりけり
7
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白﨑さき
振りあった手の残像がまだあるのにさよならよりも震える音って
5
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朝野沙耶
道端の舗装を突き抜け顔を出す緑の強さに春を感じた
14
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兎桃
遠き日に吾子のもらいし立ち雛を棚に飾りて妻とながめる
10
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夢花火
味噌汁に 白飯握り 海苔付けて 夕飯残り 唐揚げ添えて
5
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茂作
子の家に飾りし雛を眺めては 姫棲むことの喜び分かつ
19
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横井 信
畦道の土筆を摘んでポケットにそっとしまった春の思い出
14
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兎桃
春や春やはり汝に伝うまじ心もしのに吾は待ちおると
5
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痴光山
山茶花の闌くるも春の定まらず 気付けば椿の昏く口開く
6
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紫茉
壁に背を預ける吾に「大丈夫」と やさしく微笑むモノクロの君
6
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白﨑さき
夜勤明けメトロの逆風かき分けて頬張る朝のソーセージマフィン
7
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