恣翁のお気に入りの歌一覧
美生子
飴色に使い込まれたつげ櫛に祖母の匂いは微かに残る
16
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茂作
梨の花君のやうだと云へなくて ただ綺麗だと云つたあの時
16
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Aquarius
嫌なことあってもせいぜい三日間詰め込むことが多々あったから
2
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兎桃
芝桜覆いし草を引きおけば薄紅に広々と咲く
2
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滝川昌之
変わり種なんて要らない天婦羅はゴマ油江戸前車海老サクッ
14
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くりん
手を広げ 花びら受けよと 母の言う白杖の子の 頬やわらかく
8
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夢花火
豚肉に 擦り込む指は しょうが臭 好物作る ひと手間が好き
4
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恵雪
最北のバラ園囲いを外すとふ雪深き故郷春やうやうに
8
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舞
シャボン玉掴まんとせば手にはじけ思い出のみに残る虹色
11
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アガサ
伊豆山の 湯に溶け出でる 積年の仕事の重み 手に掬ひ見る
4
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茂作
れんげ野に寢轉びおれば天さして 雲雀上がりぬ春のまん中
16
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うすべに
少年の背をおいかけて花ふぶき 見得など切れば歌舞伎の舞台
11
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継海
川沿いの桜の枝が春を呼ぶ悲喜こもごもの思い出連れて
7
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兎桃
野の道に鼈転ぶ如何にして己が骸を此処に晒すか
2
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恵雪
朝の露まとふ青きムスカリの花ふるはせて清明の風
9
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音蔵 雅秀
散り初むや 晴れ間覗くに 桜花 満開迎えしばかりというに
5
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なりあきら
咲いたのち すぐに散りゆく 花ゆえに 過ぎ行く春が 恋しかりけれ
7
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舞
飛行機の雲掴まんと伸ばす手の子らの瞳に映る青空
8
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美生子
北風に冷え切った頬あたためて心の奥に春を迎える
12
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ぽじ
無職にて気づいた朝日の美しさあれほどまでに憎らしかったのに
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