恣翁のお気に入りの歌一覧
只野ハル
羽根やヒレ世代重ねた最適な形態真似る技術者のあり
2
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只野ハル
先に茹で爪を立てつつ筋を剥きさやえんどうを卵に綴じる
4
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みやこうまし
先に逝く友羨まし年旧て後に残さる身の寂しさよ
14
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桜園
歌詠みて嬉しは歌友できしこと思いを分かちあへるは素敵
33
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ふきのとう
線香のかをり漂ふ靈園に父母と向き合ひ今を話さむ
16
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詠み人知らず
花喰ヒの帯ほどきにて庭へ置く吉祥願ひてさらば旅立つ
8
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五穀米
珈琲の苦きばかりを愛したる男は砂糖は要らぬと言いけり
9
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桜園
寄り添いて泳ぐ二匹の鯉をみて人支えあいて生くるを思ふ
12
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葡萄
細蟹のいとど張りたる罠知らで月の窓辺を越えて墜ちぬる
20
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五穀米
言うことを聞かぬ社員を教育し手柄立てさす派遣の品格
6
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紫草
旅先の朝餉の菜の彩りは昨夜の満腹つと忘れさす
13
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舞
故郷に独りオヤジを訪ねれば陽炎にたつ墓石は熱く
6
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光源氏
玉ゆらの心を照らす夜半の月人妻ゆゑの夢の道行き
10
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falcon
浴衣会はねて繰り出す人ごみに鶴舞ひ降りて人の振り向く
9
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舞
草いきれ萌えたつ鄙の道独りブッポウソウの声と歩める
13
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もぢずり
安んじて親の往きたる門に入るをかなし児こそは黄泉へ先んず
5
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もぢずり
はやも六年最期に君を見てよりの憧憬の果て忌日三度目
3
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詠み人知らず
母さんが作って呉れたお握りは 米つぶ全部が真珠だったね
15
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河のほとり
夕影にただ幻と見るものは風に零るるはちす葉の露
11
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詠み人知らず
鬼百合の花束抱えし媼一人喜雨に濡れつついづこへ行かむか
5
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