ケンイチのお気に入りの歌一覧
千葉 甫
西からの低い陽ざしに窓ガラス光って今日も暑い日だった
4
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名鈴
音に聞く 夏越の夕食 調じたし 粟やら豆やら 入れ飯炊く
11
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横井 信
風に舞う蛍の消えた暗闇をそっとついてくあなたの背中
4
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滝川昌之
反戦を祈り浮き出る蛍火よドロップ缶の蓋を開ければ
5
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KEN
夏の夜に明かり灯せず舞えもせず街の葉叢の蛍哀しく
3
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名鈴
闇に溶け 蛍は川へ 戻りしか 露草のみが 残る虫籠
5
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あかつき
全力でブレーキを踏むこれ以上未満の線を越えないように
5
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横井 信
ぼんやりと膝を抱えて知らぬ間に夢を見ていた雨降る夜明け
11
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江儀
みなかみの石をめぐりて風のすゑ葦間ながるる初蛍かな
4
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名鈴
手水舎も 縋る鈴緒も 閉ぢられて 柏手のみで 拝む村社
14
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恣翁
南天の花みたいやわ ひっそりと笑といやすえ じゅんさいなおひと
17
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名鈴
人形を 納め詣づる 大祓 茅の輪も一人 静かにくぐる
12
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夏深
コロナ禍に祭囃子も聞こえ来ぬ故郷の夏は寂しかるらむ
9
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江儀
雨ほそき夜の静寂のアトリエに白き尾をした金魚眠りぬ
8
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弥栄成就
半月を 見るぞ寂しき 君なくば 吾が身半身 欠けると思えば
16
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ななかまど
はびこれる白く匂える十薬は母亡きあとの新たな店子
13
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滝川昌之
三月ぶり県境越えて義母見舞う 月日以上に老い細る義母
15
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白瀬
読み出しは返却期日を気にしつつ無我夢中で裏表紙閉づ
6
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横井 信
わらい声やわらかに聞くカーテンの隙間に覗く澄んだ青空
12
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夏深
影ひとつグランドピアノに向かう背情熱を謡う夕日差す部屋
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