佐々一竹のお気に入りの歌一覧
紫苑
白皙のすべてをかくせ新月はりやうてでかほを覆つたかたち
17
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きりあ
歳時記を開いて見れば昨年の葡萄の葉っぱと外は風花
13
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加祢
寒き夜もあかく更けゆくキャンドルの硝子の影に火は揺らめきて
21
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シュンイチ
明日が来る どれほどの日を数えてもたった一度の明日だけが来る
14
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まるたまる
まだ誰も触れてはいない胸奥を撫でて泣かすねバリトンサックス
13
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浅草大将
紫にけぶる朝明の野をゆけば雪間に若菜もえ初めにけり
18
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詠み人知らず
冬芝の綿踏むごとき歩みかな雲ふみわたる人し偲はゆ
23
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浅草大将
ゆく冬に手向けの梅の咲き初めて春の香りも淡雪ぞ降る
22
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ほたる
香水は付けていませんそのかわりピアス片方君の鞄へ
13
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まるたまる
現実を逃避しながら現実に背負うべきもの増やしておりぬ
13
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舞
夕暮れの家の灯りにそれぞれの違うかたちの温もりがある
22
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村木美月
結い上げた髪を下ろしてとりあえずドアを閉めたら少し泣きたい
20
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舞
花の名も問わずに買いし一輪の君の香に似る沁みる紅
28
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紫苑
春の野にすみれ摘まんと来しものを散り交ふ雪のさくらとも見ゆ
18
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聴雨
東雲の明くれば淡き残月の涙のごときささめ雪降る
22
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ほたる
冬薔薇 あなたがくれた幸せと同じ数だけ手に刺さる棘
23
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紫苑
明けやらぬ野にひとすぢの梅が香をたどりても見む春のかよひ路
19
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浅草大将
雪晴れの夜半の軒端にひとしづく垂氷を落つる月の玉水
32
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紫苑
あかねさす紫の芽の吹き初めてミモザ枝垂るる冬のひだまり
29
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ひいらぎ
特別なことがなかった今日だから君に会いたい好きと言いたい
5
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