佐々一竹のお気に入りの歌一覧
浅草大将
襟立ててうつむき歩くわが額に氷雨ながるる宵闇の道
17
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紫苑
サンドなと演ずる我を呼び戻す父が為に弾く練習曲(エチュード)つたなし
11
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螢子
亡くなりし歌人のうた思いをり蜩の声遠く聞きつつ
23
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薫智
見上げてる優しい空は広がって皆の想いを包んでいます
14
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詩月恵
優しさが重たく胸にのしかかる 夕焼け色のマニキュアを塗る
14
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浅草大将
空に引く飛行機雲のひとすぢの夢を描きつぐ画用紙は白
18
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まるたまる
遅くまで戻らない子を待ち侘びて表に出れば風の冷たさ
14
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紫苑
風なくも葉ずれの著き松が枝に雲隠りなむ廉白の月
17
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浅草大将
降る時雨身を切る冬のわかれ路に朧月夜の春はまぼろし
14
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浅草大将
花も実もなき言の葉をしげらせて腐るばかりの人の心根
17
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falcon
かぜ寒くのぼる夕月荒れわたる田の面にひかりやさしく照りぬ
15
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浅草大将
踏み出せば傘貸す人もなき道に雨冷たくも望むところぞ
30
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詠み人知らず
絶望と希望の思いの繰り返しわが人生はそんなもんかな
19
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紫苑
基督を捨てえぬままに抗ひぬ深い河(ディープ・リバー)のまなかにありて
11
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紫苑
秋うらら葉山の海にクールベの波は黄金の陽をうつしけり
17
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光源氏
マラソンの大会終へし揖斐川は明日より寂れた山里となる
9
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たんぽぽすずめ。
熱燗を注ぐおちょこに照る月へ揺らすは北の友の温もり
19
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たんぽぽすずめ。
悲しみが憎しみよりも多ければ愛は増えると子へ伝えたひ
21
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きりあ
瓦斯燈と運河と倉庫その闇に君を眠らせ頬寄せる月
19
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詠み人知らず
「さびしい」と呟き「寂しい」と記すただそれだけの10月の夜
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