佐々一竹のお気に入りの歌一覧
紫苑
その先にあだし野の狗みすゑつつ沈みゆく夜は我が肩を抱く
13
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山本克夫
まちがえて飛行機雲になりかわり僅かばかりのわたしを残す
5
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紫苑
街灯りうつる窓辺に寄り添へばゆふべさまよふ心地こそすれ
19
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紫苑
へうへうと風鳴りわたる桟橋に去年の鴎のこゑよみがへる
19
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浅草大将
粥に煮て食む七草のさみどりに雪間の春のはつか匂へる
28
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村木美月
通り雨打たれてわかる冷たさも守ってくれる傘の優しさ
16
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浅草大将
未練なき職にしあれば契約の打ち切り聞きて心うごかず
27
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浅草大将
麦ひとつ生きてその実を結ばずも風に散るべき理ぞなき
18
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螢子
自ずから道切り拓き歩みゆく君の未来にうたは羽ばたく
14
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紫苑
一幅の絵と語らひぬはつかなる聞き書きは我がいろに染むるも
16
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詠み人知らず
どこみても救われの道ありませんただ毎日を生きているだけ
4
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粕春大君
弓張りの月いる山の風をいたみこほれる土に秋は暮るらむ
19
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悠々
ものいわず紅葉は燃えて物言わずもみじは散るよ命たしかに
19
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聴雨
ひさかたの雨降り初むる宵やみに音なく散りぬ白き山茶花
20
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只野ハル
一筋の飛行機雲の掠れ逝き僕らはどこへ流れて行こう
13
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紫苑
夜のうちに忍び入りけむ冬の息あしたの窓に露をむすべば
19
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三沢左右
「さよなら」の四文字を打ち消そうとして力不足の「またね」三文字
35
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とも
胃が痛い 尖った自分を飲み込んで誰かを傷つけなくて良かった
19
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只野ハル
見渡して取り残されし待合のソファーで父と昼飯の相談
4
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詠み人知らず
古詩集十ページ目からこぼれ出す数年前の紅葉が独り
18
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