きくゑのお気に入りの歌一覧
桃山
一切のあがきを棄てて絶望の壁の向こうに渡りたしと思う
8
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名鈴
我が為に 君が採りたる 蓮こそ 珍しきこと 限りなき花
11
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横井 信
朝露に湿気った草を踏み分けて大地のかおる駅までの道
17
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舞
飛行機の音さえ寂し木枯らしを待つ間の北の街の夕暮れ
11
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音弥
無窮なる天体の中地球より最も遠き銀河見出す
15
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滝川昌之
稲穂守る鳥影の無き野分から着乱れながら踏ん張る案山子
20
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ななかまど
山の端に陽の傾けば帰らんか小麦のルーのカレーなつかし
14
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朝比奈
東雲の小暗き中を浴場より爽やかに一人回廊を戻る
15
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葛城
西向きの窓に掛けたる簾にもお役御免の秋霖の頃
16
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KEN
主人無き 玩具のやうな 猫ぢやらし 穗影漫ろの 小路哀しも
12
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名鈴
人踏まぬ 庭に茅の 茂るらむ 燕去にて 静まれる宿
17
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横井 信
長月の湿った街の雨あがり気だるさを増す鳩の鳴き声
18
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ながもち
台湾の夜市が懐かしく八角を嗅ぐ夜のキッチン
5
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灰色猫
新しい技術が発明されるたび冷えた麦茶が懐かしくなる
15
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名鈴
匂へども かるるは悲し 菊の花 いとめでたきは 相生ひの松
14
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桃山
日々を詠む歌とも言えぬ歌の数上げて一息朝のルーティン
13
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灰色猫
図書館を燃やしてきます文明が滅ぶ予言を信じるために
5
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恣翁
雨垂れのやうな響きの沁むるかな エリック・サティの沈鬱の酔ひ
13
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恣翁
苔むせる築石の間 暗くして 顔覗かする羊歯 そこかしこ
15
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ななかまど
母のあじ思いだしつつ削りたるささがき牛蒡水へと放つ
12
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