きくゑのお気に入りの歌一覧
紫草
ひたむきに生きよと咲くか寒椿ちいさき遺恨を今朝ひとつ捨つ
14
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桃山
窓越しに瞬く色もとりどりのツリーの光り穏やかな慰撫
16
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音弥
浴室に柑橘の匂い立ち込めて柚子は主役と湯船で色めく
15
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ひげじぃ
新しき手帖めくりて縁側の佳き日願ひつ猫の爪切る
23
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朝比奈
日に添えて錦のころも脱ぎ散らし裸木は天に恭順を示せる
18
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荒野のペンギン
する事も 行くとこもない 休みの日 スマホを切って ワタシを充電
12
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葛城
道脇に今を限りと燃えたちて楓の紅は零れるを待つ
18
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朝比奈
ゆく川の澱みに集い草枕 旅の疲れを癒す水鳥
18
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滝川昌之
玉砂利と黄葉を踏み住職が義父の戒名読む墓前にて
11
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桃山
遅くなる夫待ちながら温かきポトフを煮込むスヌード編みつつ
13
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横井 信
白月のしずかに浮かぶ朝の空 鳩の羽ばたく風はきらめく
11
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音弥
命終えし宿主みすて一晩でダニらは逃げる粉撒くように
12
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舞
拾い来る貝殻飾り「どんな海眺めてきたの?」妻貝に問い
10
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舞
縄文の土器には残る火の記憶遠きひとらの同じ営み
10
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滝川昌之
定年を報告すれば亡き妻は「良く遂げました」と今宵、望月
23
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へし切
さざんかの花咲き初めて 生垣の色も華やぐ 冬近し頃
18
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ななかまど
いつも寄る珈琲店のわが椅子の作る時間に身を置く至福
14
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恣翁
房裂けば酸き香ひろがり 口腔に果汁蔌々 先づ歯に流る
10
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音弥
嫁が好く芋クリ南瓜は食い飽きてマツタケだけは飽くにも無縁
12
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可不可
立ち漕いで登り切ったら 胸いっぱい吸ひ込みたい 青すぎる空
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