御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
思い出すことが供養と命日に母の湯飲みで呑む日向燗
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うすべに
ひとがたに大事なひとの名前書く 傘をたたんで茅の輪をくぐる
10
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さいおん
此野辺 過徃暖 偲乍 暑鶯 来鳴響
10
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鞘森天十里
真夏日に御堂の内はひんやりと虚空を睨む阿修羅はしづか
6
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音蔵 雅秀
時経るに色移ろいてこころ内映すが如きあじさいの花
7
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うすべに
風おこす風鐸の音 葦みだれつばめは急ぐ遠い雷鳴
8
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茂作
朝ごとに我が見る庭のあさがほの 花は咲きけり一つなれども
14
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KEN
伽羅 銀杏 杉ゆ洩れ出で 夏灯る 薬師如来の 坐す御堂に
10
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杜鵑草
うつつには逢ふすべもなく思ひ寢の閨にのみ降る夜半の五月雨
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トウジさん
澤瀉は支流に咲きて銘崇しただ笹竹の根張りの欲しさよ
8
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ななかまど
夏の夜の記憶のあまく立ち返り恋歌に灯す線香花火
14
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小林道憲
老いの身は 死んでもいいと 言いながら 六つぶの薬 手の平に受く
6
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舞
海山の幸は美ましと梅雨無くにまほろばの国アイヌモシリは
10
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杜鵑草
梅雨空のしばし雲間は見せむとも晴るれば晴るる我が心かは
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仙人の弟子
夜の風 思ひ思ひの一日の言葉と香り 雨に濡れなむ
8
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萱斎院
さみだれに袖のひまなくながめつる 軒のしのぶをつたふたまみづ
8
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KEN
魚腥草 吾を異端者と 悟らせむ 十字に咲ゐて 翳りに眩し
9
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奥月汀
さしかけた傘に隠したくちづけを見ないふりして湿る紫陽花
10
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へし切
さみだれの晴れぬる今朝のひと時をあかりて匂ふ姫百合の花
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舞
紫陽花の 色染まりゆく みどり葉に 枯れゆく身にも 降るこぬか雨
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