草木藍のお気に入りの歌一覧
橘
遠山に白く影さす雪脚はまだ気紛れに足踏みをする
12
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ななかまど
粉雪は一つ一つのものとして木守りの柿の帽子となりぬ
11
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滝川昌之
孤独とは慣れてた頃には平気でも戻るとなれば辛いのだろう
15
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橘
小雪まう遠き山々色薄く春まつために眠りはじめる
13
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灰色猫
偏見と分からぬままに差別する己の思想が空っぽの人
12
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横井 信
まだ暗い朝のホームで待つ列車 雪雲を背に北へと向かう
16
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KEN
さみしかろ 風はつらかろ かなしかろ 問へば ほの笑み 闇にひとひら
9
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音弥
カルストの大地の果てに豪宕な落日燃える明日を期して
15
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うすべに
雪雲を連れてきたのかみやこどり 鴨の流れに白いひとひら
9
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恣翁
駕籠舁きの杖のみ聴きけむ 冷水の石畳に今 霙降り頻く
20
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恣翁
哀しびを湛ふる青に 冬の陽の茜に澱む山浮かぶかな
21
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横井 信
ひとつづつ溜まった課題を片付けて冷たい雨にうたれて帰る
14
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トウジさん
欲すれど願い叶わぬ憂世かな黙す観音その力貸せ
11
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KEN
冷え入れば 木末の百舌鳥音 尚高く 天の泪を 誘ふほどにも
9
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艸介
情景に動く心を詠まむとし 十七文字で止まる心よ
6
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ななかまど
天平の阿修羅の像のまなざしの決意の前にわれはたたずむ
14
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橘
裸木の梢の上に寒々と春待ち月の空の灰色
6
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KEN
たまゆらの 光走れば 冬枯れ野 七つの頃の 夢よみがへる
11
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名鈴
文字も無き 世にも物打ち 声上げて さぞな楽しく 舞ひ踊りけむ
10
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ななかまど
日は陰り師走の風がなきだせばふくら雀にまた冬がくる
11
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