詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
ただ永く生くるにあらで より意味のあらむ命ぞ 生きてありたき
16
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行宮偏(仮之名)
風あるも蒸し暑き棚曇り この降る降らぬにぞ浜は呼ぶべし
10
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へし切
雨の日は心もしのに詰将棋さびしさ堪へひとり駒指す
17
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コタロー
作業着に落ちる雨粒氣附かずに荷物を下ろす働く男
11
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コタロー
梅雨の日を草花たちは濡れながらそれぞれの葉に雨粒乘せる
7
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灰色猫
紫陽花の暮れる小路を跳ねてゆく雨の匂いの京の毬歌
23
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灰色猫
朝露が一粒土に帰るよう我らもやがて死にゆく定め
21
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KEN
降り仕切る さみだれと共 夜明かせば 外は藍色 時巡るかな
11
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KEN
葉を傳ふ 雨の名殘の 露に濡れ 小人は獨り 木莓を摘む
12
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うすべに
移り気な空を映して七色に 塔をあしらうあじさいの花
9
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うすべに
雲流れ 雨待つ色に風染めて 池のおもてに揺れるあじさい
10
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うすべに
里人の祈りはるかに御仏の 欠けた螺髪にたどる年月
13
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まぽりん
灰になり消えし焔と見えながらなほ下燃ゆる恋の埋み火
29
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横井 信
夏の夜の星の流れに彦星の願いをのせて結ぶ短冊
12
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横井 信
今日はもう机の本も読み終えて雨降りつづく日曜の午後
13
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横井 信
人知れず別れはいつも広々と雨に濡れてる草刈りの跡
11
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滝川昌之
嬉し気な梅雨の晴れ間の囀りと「それっ」と出てくる散歩の犬と
18
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滝川昌之
おふくろが死んだ夏には梅雨が無く泣くなと空で諭す気がした
21
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滝川昌之
短冊に願いを込めたキラキラの子らの瞳を天(そら)は映せよ
19
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うすべに
訪ねゆく心もよそにささゆりの 杉の木陰にゆれるうすべに
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