詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
夕夏
朝母が忘れず持てと古い傘帰りの電車良心捨てる
3
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青き銀椀
傘を差せば連れて心も開くやう一歩踏み出し雨の中を行く
3
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まぽりん
白無垢のまばゆき女に傾げたる紅き蛇の目に日照雨きらめく
21
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蔓葵
夏のあした卯の花かげに宿もがなすこし雪ある心地こそせめ
18
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恣翁
仄暗き翳を作りて 小庭なる青葉項垂れ 雨を待つらし
16
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灰色猫
風として自由に生きてくださいねいつでも窓は開けておくから
24
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横井 信
吹き荒れて風は激しく鳴いていた朝にまぶしく輝く水面
13
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横井 信
看板に一羽のカラス 絡みつく空気は重く夏の始まり
15
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横井 信
少しだけ窓を開ければため息も自由な風に連れられてゆく
13
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KEN
空洗ふ 雨風の後 なつつばき 思ひ際だつ 釋迦牟尼の庭
12
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KEN
千盤破 神荒ぶれて 術も無く 街燈横目に 報せ聽く夜半
12
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KEN
たまきはる 萠ゆる命の 木靈聞く さみだれの後 光り散る森
10
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滝川昌之
凶刃に生死彷徨う警官は薬缶の水で立つラガーマン
18
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滝川昌之
春先の青く拙い鶯を過ぎて切なく効く(聴く)ビブラート
15
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滝川昌之
終電で懺悔のごとく吊り革を両手で握り枝垂れる戦士
16
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へし切
いりあひの音を聞き君をしのぶれば涙にかすむ君が面影
16
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へし切
今 君がしあわせでいる それだけで僕はいいんだ 離れていても
18
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滝川昌之
しわ深き祖母の手が知るあんばいに干された梅はその実ゆだねる
19
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滝川昌之
近すぎて気づけぬものが見えた日は大事な人に感謝できる日
19
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滝川昌之
ジュピターの猛アタックに火照る頬 雲に入りたいローズムーンよ
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