詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
横井 信
何ひとつ見えない明日を憂いつつ川を渡ればやさしい夜風
11
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灰色猫
捨てられた子猫を撫でる温もりを求めていたのは僕のほうだね
19
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吉野 鮎
鈍色に明け初むそらにひぐらしの聲とけゆける梅雨明け未だ
12
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滝川昌之
ドクドクと軽く握った軍手越し蜥蜴の腹の強き鼓動よ
21
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可不可
泣きべそが笑顔に追ひ払はれる 空模様だから嬉しいけれど
8
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灰色猫
暗闇に光を描く七色の魔法の筆が折れませぬよう
21
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詠み人知らず
ここだけの話やねんけどスペシウム光線ちょっと出せんねん俺
12
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詠み人知らず
まってても帰って来ないご主人の座椅子の上で丸くなってる
7
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洩矢転石
優しくも強くも偉くもなりたいができればぼくはバカになりたい
7
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松本直哉
いもを煮てくるるをとこを婿とせよかみながき子よなつのをとめよ
9
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煩悩
あなたを捉えてどうしても離したくなくて闇に嵐の襲来
7
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恣翁
鮮やかに色濃き木々に 石畳 坂も静けき長崎の町
16
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詠み人知らず
生き方と愛の物差しそれぞれの嘘も誠に記憶のままに
5
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ななかまど
梅雨寒に深きため息空に吐くやませ吹きいる山に向かいて
9
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詠み人知らず
病窓の沈む夕日に帰りたき思いにかられて蒲団をかぶる
11
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灰色猫
梔子の白き花咲く甘き庭やさしく香る夏の訪れ
23
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滝川昌之
薄日出て水田を駆ける雲の影おびえる稲を抱くアマガエル
21
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可不可
名残の雫したたる梅雨の尻尾 ななめ断ち切る真夏のナイフ
11
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松本直哉
雨の庭線香焚いて手をあはす金魚一匹うづめしのちに
9
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千葉 甫
争いの猫の鋭い一声に目覚めて深夜トイレへ起きる
4
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