詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
艶やかな浴衣花咲くほおずきの浅草寺(あさくさでら)に市が立つころ
22
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KEN
星へ行く 手垢のつゐた 乘車劵 燈りにかざし 通る改札
14
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幸子
照らされて消えゆくまでのまたとなき金剛石よ芋の葉の露
16
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ななかまど
湿原の風をすべらす釧路川パドルでたどる川ものがたり
7
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横井 信
垂れ込めた雲を見上げて七夕の青田にそっと汗が流れる
12
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うすべに
おりひめの願いもよそに行く町の 明かりが隠すかささぎの橋
13
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へし切
ねがわくは安らけくあれ 身と心 言霊やどる歌にしあれば
17
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横井 信
立ち止まる強い日差しに目の前の川の流れと初蝉の声
11
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詠み人知らず
思い出になりそな月の傾きてふわっと白む梅雨朝まだき
12
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滝川昌之
立ち漕ぎで上った坂は若き坂 老いの下りは加速する坂
21
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煩悩
プールへと飛ぶときに一瞬見えてしまう死後を受け入れる僕なのだ
6
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横井 信
降りつづく雨にうつむく向日葵の風を見送る灰色の朝
12
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KEN
たなばたの 飾りを眞似て 女郎花 座敷わらしの 願ひ聞く夜半
13
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横井 信
草むらにふわりと揺れる白蝶と梅雨の合間のひかりを浴びる
14
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へし切
独り身は頼るもやらず頭痛かな眠れぬ夜を過ごす悲しみ
17
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可不可
この星を離れ漂ひ拾ったの 昔わたしが書いた短冊
12
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滝川昌之
里芋の葉はいつまでも雨粒をあやしていたい赤子のごとく
21
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横井 信
ひとときの梅雨の晴れ間に錆びついたレールの先へ虹の架け橋
12
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横井 信
草むらを照すライトにやわらかくひかりを残し落ちる雨だれ
13
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滝川昌之
重たげな柳の枝が風に問う底の見えない雨季の終わりを
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