詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
吉野 鮎
汐の香の雨模樣ふ街に微かして摩天樓群に霞む於母影
10
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煩悩
転がれば良い激しく夏の坂道を君は若すぎる毬栗
6
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滝川昌之
しとど降る雨に巣篭る子らのため稚貝つつくか磯のヒヨドリ
20
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吉野 鮎
幼らの掬ゐし金魚ゐつとせを火鉢の池に孤り生きをり
12
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KEN
闇の夜の 川面の音は 荒ぶれて 痛手の獸 吐く息のやう
10
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へし切
梅雨に入り田植えも終えて畔道の片葉も白き半夏生かな
18
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KEN
菩提樹の 花の一片 絲に止め 何を悟らむ 蝶を待つ蜘蛛
11
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横井 信
今日もまた降り出す雨に傘さして足取り重く開いたトビラ
10
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滝川昌之
短冊に願いを込めたキラキラの子らの瞳を天(そら)は映せよ
19
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煩悩
鍵束を鳴らして歩くまだ若きグリーンマイルの看守の憂鬱
9
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うすべに
里人の祈りはるかに御仏の 欠けた螺髪にたどる年月
13
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横井 信
人知れず別れはいつも広々と雨に濡れてる草刈りの跡
11
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まぽりん
灰になり消えし焔と見えながらなほ下燃ゆる恋の埋み火
29
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滝川昌之
おふくろが死んだ夏には梅雨が無く泣くなと空で諭す気がした
21
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KEN
葉を傳ふ 雨の名殘の 露に濡れ 小人は獨り 木莓を摘む
12
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恣翁
ただ永く生くるにあらで より意味のあらむ命ぞ 生きてありたき
16
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横井 信
今日はもう机の本も読み終えて雨降りつづく日曜の午後
13
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へし切
雨の日は心もしのに詰将棋さびしさ堪へひとり駒指す
17
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吉野 鮎
野薊の棘ある花のむらさきを雨粒の虹うつしつ零れ
12
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吉野 鮎
忍ばせて心抱きしむ十七夜宵待草の露ぬらす影
12
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