うすべにのお気に入りの歌一覧
ななかまど
朝市に見つけて嬉し布目つくむかし豆腐の包丁の跡
18
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び わ
手を繋ぎ家内と散歩神社まで手から伝わる六〇年が
6
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御茶ノ水 啓太郎
ゆく夏の形見を空にとどめ置きてあなたへ渡るあけいろのくも
17
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アシタカ
雷に怯える老いた柴犬の丸い背中をそっと撫でやる
12
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灰色猫
七色の色水しぼり短冊に染めた願いはまだ淡いまま
10
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ななかまど
父母をこの世に迎える精霊馬つくりておれば戻りくる日々
15
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艸介
日盛に夜が落した残月を グラスへひとつ転がしてみる
15
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只野ハル
陽射し避け午前は西に午後東部屋の移動は冬猫の逆
6
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横井 信
母の採る朝の畑の夏野菜 並んだ土間でリモートワーク
10
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KEN
山百合を 香と焚くかは 夏の風 梵字に触れて ほのかに涼し
11
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横井 信
父を待つ母とふたりでぎこちなく植えたきゅうりを守る虫除け
12
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只野ハル
弾けなくて売ってしまったあのギター思い出させる椅子の背もたれ
8
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舞
かそけくも星降る音の夜半の酒独り静かに酔うべかりけり
7
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KEN
五月雨に 絡みほどけぬ 歎異抄 雀鳴き鳴き初め さとる短夜
13
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灰色猫
あぢさゐの花にかくれる幽靈をほたると呼んでしまつた月夜
11
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灰色猫
たっぷりと雫をふくむ紫陽花の色を吸わせて描く水彩
12
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灰色猫
蜜蜂の生まれ変わりであるという人からもらう林檎のめしべ
9
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ぜんまい時計
空色のソーダの泡の小さき声 集まり聴くや風の雫も
11
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舞
人をして恋思わせるリラ冷えの香にも色にも染まるサッポロ
12
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杜鵑草
はつなつの黄金の波のそよぐ間を麦秋来ぬと雀たはぶれ
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