うすべにのお気に入りの歌一覧
谷真澄
ボタンなら掛け直すだけのことなのにそれができない夫婦のボタン
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ななかまど
色のない大地に灯る黄のあかり 気づけば春を呼ぶ福寿草
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美生子
濁りなきまなこ眩しき若者の遺影増えゆく戦場の町
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Hatabou
遠慮せず使ってください僕の胸あなたの涙溢れだす時
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兎桃
物置きの電気あんかをもちだして父の齢に近づくを知る
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睡密堂
右側にかたむきながらおそらくはあちらが春でございと案山子
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兎桃
受取のサイン求める赤き手に知る由のないくらしを想う
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ななかまど
波の音右の耳より入りきて左の耳を潮風なでる
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横井 信
駅近くふいにガタンと列車揺れ夢の世界にしおりを挟む
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ななかまど
止めどなく雪降り続く立春のふくら雀の背に白き綿
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西手心黒
「鬼は外」追儺のあとの利益かな 豆腐を口に地酒ふくめば
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茂作
家々に儺やらう聲の聞こえ來て 何處に鬼は住まひを移す
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灰色猫
曇りなく拭いたグラスに牛乳を静かに注ぐ春の始まり
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ななかまど
起きぬけのラジオ体操寒ければマリオネットのごとき節々
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舞
立ち呑み屋 演歌ひと節 コップ酒 空けるつかの間 恋を偲ばす
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舞
訥々とわれは晩酌妻テレビ語る語らず雪の降る夜半
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ななかまど
春くればココロとカラダどこへでも自由にはこぶ 風船買おう
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KEN
暗闇を咀嚼す冬の蟲の音 雪に降り積む月の灯踏めば
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睡密堂
ひとりでは寂しかろうと雪だるまふたつ並べる足跡ひとつ
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横井 信
乗り慣れたバスの車内でたどり着く夢中になった本の結末
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