詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
へし切
夏の暮れ風は静かに吹き来ればひびく将棋の駒をおく音
12
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横井 信
耳元で激しく踊る雨音に秋を探して届く虫の音
12
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コタロー
草叢に蟲が鳴ゐてる一本の小徑を歸る晴れて退院
11
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恣翁
病得て 職辞したれば暦なし 実に舶に暮らせるごとし
14
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滝川昌之
湯上りにまだ着たくないそのシャツはすぐに胸元汗にじむシャツ
13
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詠み人知らず
曇天の日の庭先に鷄頭の赤鮮やかに明かりを誘ふ
11
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秋日好
明け方の窓に残った細月に病床の君重ねてみても
15
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歌蓮
ただ祈る机に向かう君の前広がる前途に幸あることを
9
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横井 信
気まぐれな猫の姿を思い出し草むら揺れる秋の畦道
12
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夢士
虫の音の七つ八つと重なりて帰りし子らの顔浮かび来る
15
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詠み人知らず
八月尽時雨るる蝉の声遠く秋めく空に鰯雲ただよふ
9
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可不可
変人と奇人とバラバラだったのが 一緒にリビング 節電とか言ひ
6
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滝川昌之
秋口の海辺の町を発つ汽車は引き潮のごと人返しゆく
14
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滝川昌之
秋口の海辺の町はリトグラフ 次刷るごとに彩(いろ)薄れゆく
9
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煩悩
ベルリンの壁を壊したハンマーを思いてマッシュしてゆくポテト
4
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KEN
夜半の雨 あきさめてなお 求めあふ 声湿らせて 窓にいくすじ
11
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恣翁
盆東風に 揺るる簾の音ばかり 耳に立ちける七つ時かな
14
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横井 信
大粒の荒ぶる雨に洗われた朝にあらわる黄金の稲穂
12
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うすべに
急ぎ足 灯りはじめる街あかり 人の恋しい雨の夕暮れ
11
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夢士
見渡せばむかし新聞いまスマホ エスエヌエスの老若男女
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