詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
一葉舞ふ秋の訪れ告げるかに おごれる夏の衰へを知る
17
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滝川昌之
踏み切りはスキージャンパー翅を出し対岸畔へトノサマバッタ
15
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只野ハル
古里をひとり訪ねて辿り着く同級生の家は更地に
8
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うすべに
遠い夏 波にこわれたさくら貝 届かなかったうすべにの恋
11
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夢士
スーツ着て電動団扇かざしをり吾の手の扇子は右に左に
12
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横井 信
秋空に枝をのばして風を待つ暑さ乗り越えほっと一息
12
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へし切
吹く風の涼しくなりぬ 山の蝉 秋の響きの声たてて鳴く
16
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KEN
鴇色の 花はうつろひ 秋風に 戀むすぶごと むらさきの粒
12
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詠み人知らず
道すがら、夕空高く行き合ひのとけあふ雲に淡き日の影
11
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可不可
人も蝉も幻だったか 暮れ急ぐ町にいつもの潮騒もどる
8
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滝川昌之
遠雷が届いたごとく吠え出してまだ夏の中迷う老犬
15
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恣翁
床の間の 白き芒の花影にや 秋の悲しび 忍びたるらむ
14
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KEN
秋霖の 重みに沈む みやこ笹 見る影もなき山駈けの寺
12
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へし切
ぼんぼりの灯り恋しや風の盆 見たさ逢いたさ想いがつのる
15
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横井 信
ひつじ雲見上げてそっと揺れているエノコログサの穂先に触れる
13
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夢士
子ら去りて窓辺に一人夕月夜虫の音リィリィリィと子らに変わりて
11
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うすべに
虫の音の聞こえくる庭 蚊遣火の煙ながれて夏ひきもどす
12
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可不可
宿題を早め早め済ます奴を横目に遊んで懲りない地獄
7
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詠み人知らず
引く波の足裏(あうら)の砂を崩しいく 夕日染みゐる長月の海
18
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滝川昌之
ヒマワリの種は豊作来夏へと公園リスにおすそ分けへと
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