詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
可不可
クラゲ除けクリーム作った女子高生 わたしは屑歌まき散らし
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滝川昌之
「カミナリの記号」と鳥居の紙垂(しで)を指す幼子 予報士候補生
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詠み人知らず
日の落ちてそよ吹く風に草むらの蟲の鳴く音が秋運び來る
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へし切
朝夕のしぐれ静かに涼みゆく夏の終わりを告げる雨音
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夢士
土砂降りの雨に打たれし秋の虫窓下離れ今日は何処か
13
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横井 信
ひと夏を共に歩いた革靴の路を刻んで擦り傷だらけ
12
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つばす
雷雲が背なに張り付き雨を呼ぶ 逃げろよ走れ三倍速で
5
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滝川昌之
秋はまだ去りゆく夏をあおらずに入日一筆朱を足すほどに
19
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詠み人知らず
雲垂れて青稻田に降る處暑の雨夕霧深く連山おほふ
14
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吉野 鮎
久びさに雨音を聞く處暑過ぎて鳥・蟬・蟲の聲なき街に
14
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吉野 鮎
病室の大き玻璃戸の向こふ側空色移らふ夏の名殘りを
14
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煩悩
世紀末のシンセサイザー「愛があれば大丈夫」君は疲れ果ててる
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KEN
秋蝉の 七日ばかりの 聲散りぬ 法界の文字 彫られし塔に
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へし切
汗滲む残暑の日中 秋草の小さき花に こころ癒され
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家鴨あさ子
シャリシャリと夏の日差しを噛みしめるツーンと刺さり消えてく悦楽
5
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横井 信
もう夏の盛りは過ぎて届かない空を見上げる蝉のなきがら
13
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夢士
雨上がり高砂百合の風にゆれ秋の気配の里山の路
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是瓜
打ち上げは遠くからでもよく見えてまちの全部に出店とお客
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千映
黄昏と宵の狭間をせめぎ合う蝉と虫の音軍配困る
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詠み人知らず
焦点を明日に向けてと言い聞かせ慰めスイーツ味わって喰う
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