詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
もゆるごと蒜山三座錦秋の衣まといて冬引き寄せり
18
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只野ハル
擦り切れたジーンズの膝が冷たい霜月初め手を当ててみる
15
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灰色猫
夏の日の焼けたレールを歩みゆく向かい風切る少年の旅
29
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只野ハル
バッハ聞く陽だまりの部屋スプーンで一口ずつのお昼を母に
16
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滝川昌之
澄んだ分 秋の花火はクリアーに開き散りぎわせつなさ深し
23
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恣翁
皺ばめる 寂びし額は 経りし日を刻みて 秋の陽こそ浴びけれ
22
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滝川昌之
倒れたくなければ漕ぐしかないペダル日々の暮らしは車輪に同じ
31
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詠み人知らず
まがまがしブスリブスリと槍衾平和を乱すひと握りの悪
14
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灰色猫
太陽を神と崇める瞳では闇に息づく神は見えない
19
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滝川昌之
高齢の伯母が無念で諦める秋の墓参に何を祈ろう
24
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滝川昌之
秋霖が彼岸までにと冷ましゆく狂った星のくるった熱を
28
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幸子
木々の葉の影の成したる絵巻物愛でつつ歩む秋の道かな
25
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滝川昌之
折り鶴に息を吹き込む瞬間に小さな平和が膨らむのです
34
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秋日好
結末を与える権利を持ちながら足踏みをする 池を眺める
18
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灰色猫
父親が残した庭の棕櫚の木は威風堂々折れずに耐えた
29
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Chico
傘ぬ下 夢みしままに散りなさや 情しらさなくぬ島ぬ歌
25
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灰色猫
春色のシャドーをひとつ買いましたどんな涙も華やぐように
26
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工藤吉生
ぷよぷよのように連鎖をして消えろ展望台を埋めるカップル
46
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矢車菊
シャボン玉の淡いくちづけ待ちながらわたしはひとり立つ桜草
17
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秋日好
檻と柵あいだを埋める桜草どんな作為も勝てはしなくて
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