詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
紫草
純白の春の財布を求めたり真新しきものは良きかな、良きかな
14
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へし切
見上げれば冬の夜空に眉月の影冴え冴えと秋にまされり
22
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横井 信
手を合わせ歩き始める穏やかな陽射しの中に梅は一輪
16
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幸子
音は星 連なりゆかば幾重にも層成す宇宙となりて満ちけり
15
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秋日好
三楽章だけ聴かされて終章を心が求める小寒の夜
15
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滝川昌之
昼酒もまだ許される松の内あてを求めて重箱のすみ
22
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秋日好
片隅に忘れ去られた君子蘭灯火のように咲く気高さを
17
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幸子
顔覆い泣きじゃくる君は十分に皆の情熱駆り立てている
11
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恣翁
「汝は吾の女」と宣りて 膣奥に 精放ちたき 年越しの夜
14
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恣翁
恬淡とすらむか ぽっかり浮浪雲 この天の下 何処も同じ
14
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へし切
見晴るかす鶴の港はいにしへの異国のかほり匂ひけるかな
20
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幸子
元旦が賞味期限の納豆が初日のごとくスーパーに光る
15
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夢士
沿道の小旗の声に背を押され襷を繋ぐ青春の顔
10
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秋日好
寝転がる君たちあがれば寄り添って貪りつくし夢に包もう
10
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滝川昌之
「じゃあね」ってゲートで告げて振り向かず君の街へと飛ぶ吾子の背よ
25
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滝川昌之
沿道に小旗は落ちて韋駄天の若武者たちが過ぐ夢の跡
24
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灰色猫
お雑煮は白味噌仕立てかぶら入り熱々のまままずはおとんへ
22
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灰色猫
ぽりぽりと数の子を食むひたむきな命の海を味わいながら
23
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秋日好
たくあんが食べたかった大晦日二十世紀を欲しがる元旦
15
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恣翁
夜衾の凍みは 眼を冴えしめて 硝子戸揺らす凩聴けり
20
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