詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
奇跡など起こりはしない焼き場にて儚き蝉のひたむきを聞く
57
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灰色猫
左手のリスカの傷をなでながらこれすら形見になるとは知らず
33
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KEN
隱沼の木賊に潛むくちばみのまなこ見詰めて我が影探り
17
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聴雨
子のくれし宝ものをば掌に受けて石とおもふも蛙に仰天
9
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吉野 鮎
かほらせて想ひつたへむ夕やみに蕾ほどきぬ眞白梔子
13
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西村 由佳里
さっきまで眠りの世界に生きていた命の限り呼吸していた
8
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睦月くらげ
君がいてわたくしがいる淋しさの宇宙に水を注ぎ足している
4
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朔夜
真夜中におわあ!と叫びたくなりて水ようかんで黙らすお口
10
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只野ハル
別れ際交わした握手の感触の残る手を振る改札を過ぎ
17
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秋日好
捨て猫を拾っていいかと夫に訊く夢を見ていた微熱の中で
21
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葱りんと
悲しみに 身を浸すため 苦しいと 涙流すため それでも生きてと
17
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詠み人知らず
幾重にも無垢を纏ひて儚くもノーブルに笑む白雪公主
10
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詠み人知らず
汗の浮く肌の火照りを呼吸して宥むるこれこそ真夏のニーズ
11
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詠み人知らず
不器用なる愛情 汲めば死してなほ 浅しき僕を君は諭せり
18
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秋日好
死に向かう君と僕との競争はどちらが勝ってもどちらも負けで
19
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秋日好
見送りし君の心を舞い戻り支え続けるご尊父の志
18
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秋日好
夢を持ち池へ向かうが幸せと思いこんだら思わせられたら
14
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つちだゆういち
女でも満たさず足りず隙間風ときめくならば雄でもいいか
11
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是瓜
三つ星のベルトだけなら知っている だから冬だけ夜空を見ちゃう
3
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葱りんと
ずるいなあ 夜空見上げて ひしゃく星 忘れられない 男がいるんだ
3
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