煩悩のお気に入りの歌一覧
灰色猫
かささぎの橋の向こふの面影を雨なかくしそ涙降るとも
21
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滝川昌之
しとど降る雨に巣篭る子らのため稚貝つつくか磯のヒヨドリ
20
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灰色猫
時と云ふうねりを渡る恋の舟あやめもわかぬ夜の向かうへ
16
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灰色猫
笹舟に焦がれる愛を託します川の向こうで機織る君へ
22
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滝川昌之
伸びしろは支柱の丈と決められて定め知らずに無垢なアサガオ
15
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灰色猫
文月の怒りの雨や亡き人を偲ぶ想ひを乱し給ふな
16
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灰色猫
朝露が一粒土に帰るよう我らもやがて死にゆく定め
21
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滝川昌之
短冊に願いを込めたキラキラの子らの瞳を天(そら)は映せよ
19
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へし切
梅雨に入り田植えも終えて畔道の片葉も白き半夏生かな
18
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滝川昌之
おふくろが死んだ夏には梅雨が無く泣くなと空で諭す気がした
21
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滝川昌之
嬉し気な梅雨の晴れ間の囀りと「それっ」と出てくる散歩の犬と
18
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灰色猫
紫陽花の暮れる小路を跳ねてゆく雨の匂いの京の毬歌
23
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へし切
雨の日は心もしのに詰将棋さびしさ堪へひとり駒指す
17
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灰色猫
海からの恵みを祀り生きてゆくすべての魚は神からの使者
20
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滝川昌之
梅雨空に積み上げられて脱衣場に溜まる衣類を妻にらみおり
15
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灰色猫
ぽつぽつと降る雨音に織姫の恋を占う水無月の夜
22
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滝川昌之
鑑賞会 灯って魅せる蛍火はちまたに流行る闇の営業
15
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滝川昌之
一善がうまく伝わり会釈などひとつ受ければそれで好日
23
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滝川昌之
自覚はある 若手社員とずれてきた荷物とならず範を見せたし
18
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滝川昌之
この宿にお泊りなさいと主を待つほの白き夜のホタルブクロは
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