煩悩のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
では後はお任せしますと妻は退き旧友たちと夜を更かしゆく
18
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へし切
手のひらに蝉の骸を見つめては命を思ふ残暑の日中
20
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滝川昌之
海の家 湿気る座敷の暗順応 残像 残響 波間のままに
17
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滝川昌之
草払い石を磨けば腰伸ばし卒塔婆にトンボ可し(よし)と労う
15
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滝川昌之
足元に伸びない影と落ちる汗 路上誘導とけだす気力
16
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へし切
天に向け掲げた怒り胸をさく平和を祈る長崎の像
15
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滝川昌之
砂の浮く舗道に重くなるペダル汐風ともに海を告げたり
16
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へし切
猛暑日の汗がしたたるウォーキング秋立つ風の心地好きかな
14
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滝川昌之
微睡みの幼子撫でる団扇風 混じり漂う蚊取り線香
16
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へし切
アリランの歌も哀しい この道は 思へば遠きいつか来た道
17
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まぽりん
さし出づる影ぞさやけき星逢ひの一夜をわたる月の船かな
31
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滝川昌之
向日葵がガラスの靴を履いたよな若き全英覇者の微笑み
15
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へし切
ヒロシマの声が今なほ聞こえます「過ちは繰り返しませぬ」と
14
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滝川昌之
茶の間へと団扇で友が招き入れビール飲むかと指す冷蔵庫
15
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滝川昌之
納涼祭 告ぐ行燈に 今は亡き 友の店の名 また見上ぐ夏
13
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へし切
梅雨寒の七月の風も何処へやら寝も寝もやらずこの夏の夜
13
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へし切
夕涼み 縁台置いて将棋かな 昭和の風景 今は懐かし
15
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滝川昌之
我先と蔓で抱き着く朝顔を受ける支柱の柱冥利よ
15
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灰色猫
盤上に命を託す刃のようなその指先が鳴らす歩兵よ
22
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へし切
むくげ咲く花に罪など無けれども何か和めぬ隣国の庭
14
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