詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
KEN
降りしきる もちづきの雨 かへるでを こがねに染めて よわに沈めて
15
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石川順一
バードとは鳥鳴きしきる森の中詩人のバードは詩作思索す
13
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横井 信
花の野をさまよう秋の陽の中で蜘蛛の巣揺れて風を捉える
12
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横井 信
雨上がり 涼しい朝に見る空の雲の隙間に光は漏れて
15
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幸子
雲照らしまばゆい透かし絵なす月に日より劣ると誰が言うだろう
14
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ひよこ豆
空見上げ月に電気が点いたよと家路を急かす幼き吾子の手
24
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夢士
霜降や刈田にドバト風寒しゴロツポゴロツポ歩み続けむ
11
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へし切
季節ごとに八千草にほふ武蔵野の秋は紅葉に色付きにけり
23
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灰色猫
夏の日の焼けたレールを歩みゆく向かい風切る少年の旅
29
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石川順一
扉から車体に移る速さかな蜘蛛の瞬時の跳躍凄し
11
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もみじ☆彡
寝る食べる ツンしてデレして遊んでる 役に立たぬが猫の愛しさ
17
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大獏
膨よかなピート香放つスコッチが色褪せた今に命を満たす
7
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KEN
ただ寂し 風ごとふふむ 山茶花の つぼみを影に 暮れいそぐ秋
16
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石川順一
葉の蜘蛛はハンター口だけ動かして時折向きを少しだけ変え
16
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滝川昌之
一本の指でたたいた鍵盤の音間に聴くきみの溜め息
22
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舞
子を預け仕事へとゆく若母の後ろ髪ひく「いってらっしやい」
14
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横井 信
風涼し つる草枯れたフェンスから見通し広く溢れる陽射し
12
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ひよこ豆
雨降る夜 濡れた路面の輝きにしるべ隠され焦るハンドル
20
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ひよこ豆
落葉がクモ張る糸に捕らわれて風の吹くたび廻り続ける
19
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夢士
白鷺の飛び来る畔や秋の風じっと佇み苅田眺めむ
14
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