千野鶴子のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
まだ青き果実は檸檬の枝の先 若く一途な拳のように
24
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詠み人知らず
癒えぬまま忘れたふりで生きてゆく罪を憎まずひとを憎んで
3
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秋日好
大輪の薔薇から落ちる花びらは芝生に浮かぶ小舟数千
19
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半格斎
冬耐へて さ庭の隅の鉢植ゑの 莓は赤く色づき給ふ
20
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只野ハル
よく思う報道されぬ良い事がもっと沢山ある筈なのだ
12
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葱りんと
自棄なれば こんな私を 癒すもの 酒につまみに 人肌もまた
15
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秋日好
病院に行くと決心した君に痛み和らぐ医術あれかし
16
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大野 冨士子
大口を開けてゆるりと泳ぐ鯉 眠いのだろう 水緩む午後
23
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只野ハル
そしてまた読めない気持ち詠もうとし時間ばかりが過ぎて行くのだ
14
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葱りんと
真夜中の3時にメール それはもう 気がある以前に 非常識だよ
8
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詠み人知らず
豪雪を抜けるふたりは ほの白い 障子でこした光のなかに
14
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只野ハル
底冷えのオーケストラホール入り口でフォルテが響くげんかんだ
8
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このは
もくもくとお菓子を焼けばしずかな夜煩わしきはしばし忘れて
7
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吉野 鮎
梅二輪冷た夜の闇にほの浮きてかそけき白の香の馥郁をきく
20
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秋日好
B5版ノート二冊とコーヒーと君はこっそり応援している
16
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詠み人知らず
おとしもの拾うくらいの優しさの満ち欠けをする月とティーカップ
17
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葱りんと
聞こえるよ 音のない音 雪積もる 白い悪魔は 綺麗で強くて
12
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石川順一
目覚めれば祈る姿勢の手が胸の下に来て居る変な誘惑
13
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葱りんと
唸る声 黄色いランプで 威嚇して 冬の夜の王 除雪車頼むぜ
13
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秋日好
飾り無き蘭のひと鉢凛と立ち色を濃くして黙し耀う
16
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