とはとのお気に入りの歌一覧
へし切
すすき野をすずろ歩けば秋の空ぬける碧きに浮かぶ言の葉
26
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滝川昌之
ネガフィルムケースに詰めた朝顔の種はまた来る夏の被写体
26
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灰色猫
美しい 言葉を生みだす 春色の ルージュをひとつ 僕にください
40
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石川順一
コスモスの種の発芽を待って居る木の下などに蒔きし昨年
17
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詠み人知らず
西陽浴び頬の産毛がきらめいて飾らない事の美しさを知る
10
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滝川昌之
初夏になり入日薄れぬ西窓に若いモミジの葉影やさしく
28
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へし切
名にしおふ散る時を知る栗の花 梅雨入り告ぐるか道の端に濡れ
35
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灰色猫
潮風の港としてのカーテンは舵なき舟の白帆のようで
19
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石川順一
藤の木も桜も梅も花の後茂り出す葉に初夏の薫風
20
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舞
目覚めれば夢ひと時の逢瀬なる空蝉の身の哀しかるべき
14
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滝川昌之
香ばしい麦茶を煮出す隣家には絵日記用のアサガオが咲く
29
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へし切
山鳥毛 もののふの見し夢の跡 重花丁子に辿るいにしへ
25
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石川順一
籐椅子の解体翌日まで続き柿の木切られやわもち食べる
15
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舞
咲き狂い散りて青葉のゆく季節に桜紅葉を待てる長月
10
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へし切
言の葉に揺れるこころを紡いでは観るといふ意の深きを思ふ
46
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灰色猫
麦わらの 少年放つ 投網には 宝石みたいな 稚鮎が光る
50
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石川順一
コーギーが南に見える走り抜け南の家に帰り着くなり
16
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滝川昌之
雨が止み山吹色の枇杷の実の朝陽の中で艶めく産毛
31
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山崎ふゆ彦
一面の苔にきらめく水滴も天に昇りて地に降り下りる
6
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大上
猛け昇る雲の上部に一筋の今日を隔てる夕の残り日
7
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