コタローのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
鈴唱(りんしょう)は始まっていて指揮をする 先生は月 仰ぐスズ虫
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名鈴
葡萄棚 手の届かずに 台に乗り 切りたる房の 思はぬ重さ
15
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名鈴
耳元の 柔しき羽の ごとき声 惚れ赤む吾を 夜よ隠せよ
9
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可不可
舐めたい 匂ひ嗅ぎたい 踏まれたい 股間を蹴られたい人まで
4
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滝川昌之
打ち水に誘われ降りる蝶のごと暖簾ひらりと停まる一客
19
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滝川昌之
高くなる空へと立てば半分は初秋の風にちぎれゆく雲
23
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滝川昌之
誰の手に戻りたいのか秋風の浜に漂うビーチボールは
16
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滝川昌之
そういえば小さなマスクを止めたとき総理(あなた)は退路を決めたのですね
15
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滝川昌之
好かれたと踊っていたのは勘違い酢豚の皿に残るパプリカ
17
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名鈴
夕まぐれ 心の做しか 君の声 簾揚げ探す 恋しかる顔
12
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名鈴
極熱の 葉月に慈雨の 降り注ぎ 待ちし涼しき 初風ぞ吹く
10
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名鈴
虫すらも 身をふるはせて 呼ばふもの 夕されば君 恋をささめけ
18
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名鈴
暑気あたり 塩辛き肴と 汁粥を 緩緩と召せ 肝も疲るらむ
12
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名鈴
大学は 事の外なり 師と友と 近付きたきが 文のみ通ふ
11
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可不可
通学路に小石みたいに 翔べなくて這ったまま カナブンひとつ
10
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可不可
頁めくる 翼はばたく 行間や余白の旅は 本を閉ぢても
9
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可不可
メーテルの長い睫ふるへて アンタレス ほら 血の涙
5
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可不可
あんなにも待ち焦れた青空に 焦され過ぎてロースト列島
11
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舞
いずこかで鳴き初む声の鈴虫の弔う夏の吾のいち日
8
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舞
朝夕は秋の気配や鱗雲胸すくほどの空の高みに
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