青色銀河のお気に入りの歌一覧
名鈴
里帰り 留守居の妻と 食はむとて 抱き持ちたる 好物の桃
14
もっと見る
キタキツネ
白白と曇りガラスの向こうから朝の光が攻め込んでくる
4
もっと見る
灰色猫
売れる歌ばかりを歌ってデビューしたわたしを少し嫌ってください
13
もっと見る
灰色猫
歯車の一部を生きるときどきは甘いケーキに癒されながら
14
もっと見る
灰色猫
潮風の香りがします銀色の海を渡った異国の硬貨
14
もっと見る
灰色猫
神父さま聞いてください敵兵を殺さなければいけない歌を
11
もっと見る
横井 信
リモートのありふれてゆくかど部屋のいつもの窓に差し込むひかり
13
もっと見る
やまざくら
山里の 清流濁り 音高し 何処に宿らむ 小さき生命
9
もっと見る
灰色猫
さみしげに交差点の真ん中で体育座りをしている幽霊
9
もっと見る
滝川昌之
スランプの時が一番のびるとき伸びしろなんて誰も知らない
16
もっと見る
ななかまど
なが梅雨に高値となりぬ茄子なれど天与のものよ紫紺の味は
9
もっと見る
灰色猫
さえずれば秀歌ばかりになるという催眠術をお望みですか
7
もっと見る
弥栄成就
ポーズとり 「音」に成りきる 君めがけ 天より延びる スポットライト
16
もっと見る
恣翁
押し寄する闇を わずかに防ぎつつ 灯心の火ぞ 妖しく揺らぐ
17
もっと見る
弥栄成就
夏空の 光と風を 吸い込んで 全細胞に エナジーチャージ
13
もっと見る
ななかまど
大水にほんろうされし被災者の物恐ろしきことば重たし
11
もっと見る
横井 信
伝えたい声にならない蝉時雨我が道を行く夏の残響
15
もっと見る
名鈴
打ち揃ひ 土用の丑の日 鰻飯 湿る暑さも つい忘れらる
11
もっと見る
滝川昌之
サタデーと土用の違いを同僚のジョントラボルタに鰻屋で説く
13
もっと見る
ななかまど
淡く濃く雨に咲きたり額の花時のながれに沿いて老いゆく
15
もっと見る
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
>>